増田(ますだ)さん。国際自動車(kmタクシー)株式会社人財研修課所属。2009年7月キャリア(中途)入社。前職はフリータを経て2年間ディーラー、17年間レンタルビデオショップに勤務。趣味は映画鑑賞。(取材日:2014年7月31日)
増田さんは幼少期はどのようなお子さんでしたか。
自分では「人見知りだけど、好奇心旺盛」だったと思いますね。なぜか人が怖くて、母親の足の後ろでおびえて泣き出してしまうような極度の人見知りである反面、好奇心が強くてものを調べたりして、分からないものが分かるようになることが好きでした。
知識欲が強いんですね。
そうかもしれません。基本的に楽しいこと、新しいことが好きなんです。私は映画を見るのも好きだったので、国際自動車(kmタクシー)に転職前はレンタルビデオショップで17年間働いていました。
長いですね!そこから国際自動車(kmタクシー)になぜ転職しようと思われたのですか?
前職が廃業になり、40歳手前で転職を考えていました。年齢も年齢だったのでどうするか父にも相談したところ、「じゃあ国際自動車(kmタクシー)に行ってみたらどうだ。タクシードライバーになるなら大手で東京がいいぞ」と言ってくれたのです。実は私の父は国際自動車(kmタクシー)のOBで、安定した収入を得ていたところを直接見ていたので、国際自動車(kmタクシー)の選考を受けることにしました。
お父さまが国際自動車(kmタクシー)のタクシードライバーだったんですね!
そうなんです。父はタクシードライバーを経て、私が生まれる頃に労働組合に移り、その後ハイヤーの営業所で勤務した後に退職しました。そして僕が国際自動車(kmタクシー)に転職したので、親子でずっと国際自動車(kmタクシー)にお世話になっていますね。もともと無口な父の性格もあり、タクシードライバー時代のことについてあまり話をしたことがないのですが、実際に始めてみるととても楽しかったです。
なるほど。国際自動車(kmタクシー)に転職後タクシードライバーとして働かれていかがでしたか。
改めて、接客業におけるコミュニケーションの重要性に気づかせてもらいました。
乗務開始2日目に、これから総理大臣に会うという財界人のお客さまをお乗せしたことがありました。その方は急いでいる様子で、私は内心びくびくしながらなんとかナビを駆使して運転していたのですが、道を間違えてしまったんです。その結果、約束の時間ギリギリの到着になってしまい、当然ですがお叱りを受けてしまいました。
その事件が悔しかったこともあり、二度と間違えないぞと思いプライベートでも同じ道を走るようになり、その周辺のエリアは完璧になったんです。
そんな努力をしていて気づいたことがありました。「なぜあのお客さまは急いでいたんだろう」「もっと経路をしっかりと聞き直せば良かったな」と。
それ以降は、分からない経路はしっかりとお客さまに確認したり、仕事なのかプライベートなのか、急いでいる理由を察するような会話の運び方を、意識するようになりましたね。お客さまに気持ちよく乗っていただくために降車時はお客さまが1日頑張れるような声掛けをしてみたり、車内のコミュニケーションを大事にするようになっていきました。
そしてその半年後、今度は別の場所だったのですが、あの時の財界人のお客さまをたまたまお乗せしたんです。お客さまは覚えていなご様子でしたが、私はお顔をバッチリ覚えていました(笑)
その頃には地理が頭に入っていたので、すんなりと目的地にご案内することができました。すると「スムーズに運転できるね。ありがとう」と今回は感謝の言葉をいただけたのです!
そこで「実はあの時のタクシードライバーなんです」と話すと、お客さまも「あの運転手さんか!」と思い出してくださりお褒めの言葉をいただきました。すごく嬉しくて今でも忘れられない大切なお客さまですね。
それは嬉しいですね!これまでの努力が認められた瞬間ですよね。
まさにそうでした。ただ、この方のようにタクシードライバーを認めてくださるお客さまもいらっしゃれば、「タクシードライバーをやっている人は運転しかできないから」というニュアンスで話される方もいます。
私が国際自動車(kmタクシー)の人財研修課で目の当たりにするのは、いろんなタイプの新入社員が、接客面・運転面が目に見えて上達していく様です。
みるみる変わっていく様子をこの目で見ています。タクシー業界を変革していくためにも、僕は研修という会社の入口で、自分が経験したお客さまとのコミュニケーションの意味を伝えていきたいですし、まずは毎日自分が楽しんで笑顔で働いて、現場のドライバーの方々にも気持ちよく働いてもらえるようにしていきたいです。
その先に、「タクシーで働いている人って明るくて楽しそう」という印象を社会に広めていけるのでは、と思います。
そうですよね。明るく朗らかな印象の増田さんは、いつも周囲を温かな笑顔で包んでいるように感じました。ありがとうございました。