一人一人にしっかりと接客したい、そんな思いでたどり着いたのはタクシードライバーでした

木谷さんはキャリア（中途）採用とのことですが前職は何をされていたのですか？

前職は串揚げ屋で接客をしていました。規模は小さいですが、長年続いているお店でした。お客さまに心地の良い空間で食事を楽しんで頂きたい、という思いで働いていました。しかし繁盛店で忙しく、時間をかけた丁寧な接客よりも、テキパキと動くことが求められました。

木谷さんも忙しくテキパキと働かれていたんですか？

いいえ、自分は何でも丁寧にやり過ぎてしまう性格みたいで、期待を上回る働きはできていなかったと思います（笑）スピードが求められる業務の中で、自分の性格を生かして「もっと目の前のお客さまに丁寧に時間をかけて接客する仕事がしたい」と思うようになりました。「じっくりと人と関われること」を基準に転職先を探しました。

接客に時間をかけられる仕事を探したんですね！そこで国際自動車（kmタクシー）を選んだきっかけは何だったのでしょうか?

整体や英語を独学で学んでいたので、治療者や講師の仕事を見ていたんですが、転職サイトでタクシードライバーが自分の希望とマッチすると出てきたんです。国際自動車（kmタクシー）のホームページを読んで、自分の性格は安全運転に生かせると思いました。加えて「究極の接客業」を謳う、国際自動車（kmタクシー）でなら、お客さま一人一人丁寧に接客が出来るのでは、と思ったんです。

実際に入社してみていかがでしたか？

地理に関しては、幹線道路の名前も分からない状態なので、ひたすら書いて覚えました。あんなに勉強したことは今までありませんでした。研修で配布される分厚い地理のファイルを何回も見直しました。今でも自分の通った道を地図で復習をしています。

実際に車内にある地図にはたくさんのペン入れがされていました。

努力あっての今ですね！

はい、日々勉強です。同じ道でも時間帯によって交通量は違いますし、その時の最善のルートはどこなのか研究したり、先輩に聞いています。落合営業所には、自分の師匠のような先輩がいるんですが、困ったことがあるといつも相談に乗ってもらっています。職場は非常に居心地がいいですね。

笑顔でお話しされていた姿が、印象的でした。

デビューの日はいかがでしたか?

そうですね、非常に緊張していました。デビューして初めの1,2日は特にマニュアルを意識して接客をしていました。明るく大きな声でハキハキと話したり、お客さまに確認する項目も守れていました。でもその2日間、お客さまにお叱りを受けることが非常に多かったんです。

そんなことがあったんですね!原因はなんだったのでしょうか?

きっと緊張のせいでお客さまと意思疎通が出来ていなかったのかもしれません。会話も弾まなかったですし、マニュアルを意識するあまり、接客が一方通行になっていたんだと思います。自分が一番やりたかった「一人一人に丁寧に接客する」が、出来てないなかったんだと気づかされました。同時にそれこそが、タクシードライバーの接客で重要だと実感した出来事でした。

その後はどうだったんですか?

まずは自分がリラックスし、肩の力を抜いて接客しようと心がけました。余裕を持っているからこそ、安全運転も出来ますし、お客さまの変化にも気づけるんだと思います。それから不思議とお客さまの反応が変わったのを実感しました。そして、自分らしく自然に接するようになって、お客さまにエコーカードを頂くようになりました。

緊張も、安心感もお客さまに伝わるんですね!

本当にそうだと思います。タクシーはそれくらい心の状態が相手に伝わる空間だと思います。タクシードライバーの接客は何かを売ったり、利益を上げるための接客ではありません。単にお客さまをお送りするだけではなく、到着するまで気持ち良く過ごしていただくことがタクシードライバーの接客で大切なことだと思っています。そこが他の接客とは違う、やりがいだと感じています。今こうして自分のやりたかった接客ができ、毎日楽しいです。

最後に、今後の抱負をお聞かせください！

これからも一人一人に丁寧に接し、お客さまに目的地まで心地よく過ごして頂けるようにしたいです。エコーカードを頂いたり、お褒めの言葉を頂く度、身の引き締まる思いです。これからも日々勉強し、お客さまにとって心地の良い空間作りをしていきたいと思っています。

木谷さん、貴重なお話をありがとうございました!これからも応援しております。