転職成功！元社長が語る、タクシー業界で働く喜び

タクシードライバーは終の仕事？

タクシードライバーに転職したての頃は「ハンドルを握る仕事に就くなんて、自分も都落ちしたもんだな」と、思ったことがあります。前職は0歳〜86歳までのモデルを抱える芸能プロダクションの経営者だったので、「タクシードライバーをやめて、芸能関係の仕事に戻った方が良いんじゃないか？」なんて考えたり。

でも、気づいたんですよ。大事なのは「自分がプライドを持ってやるかどうか」なんです。採用サイトでこんなこと言うのもどうかと思いますが、タクシードライバーって誰もが成功する職業ではありません。同じ時間に出発し、似たようなエリアを走って、同じ時間に仕事を終えたって8万円稼ぐ人もいれば、2〜3万円で帰ってくる人もいる。誰でもできる仕事じゃない中で結果を出すからこそ、プライドが持てるんです。

その仕事にプライドはあるか

私にプライドを持たせてくれたのは、尾崎さんという営業所の先輩社員でした。

元々タクシードライバーで、現在は営業所職員の尾崎さん。採用課・コールセンターなど、ドライバーと関わる仕事を数多く経験されてきました。

右も左も分からないひよっこの私を、もったいないくらい人が手を挙げいてる所にどんどん連れていって、稼げる方法を教えてくれたんです。その手腕は見事なものでしたよ。「雑居ビルのエレベーターの階数表示を注意して見なさい」とか「靴がすり減っている人や鞄が大きい人は長距離移動する可能性が高い」とか「明日重要な都議会が開かれるから、前日徹夜するスタッフの送り迎えを狙え」など、とにかくすぐ営業で使えるコツを、惜しみなく教えてくれるんです。尾崎さんに出会ってからめちゃくちゃ数字が出るようになりました。今月は月収60万円近くいくんじゃないかな。

反対に、プライドを持てない人はどうなるか。「俺は負け組だから中央区とか港区は無理だよ」なんて言い出して、人がいないエリアばっかり行くんですよ。自分に負けているんです。

正直な話、タクシードライバーを下に見ているお客さまもいますよ。横柄な態度をとられることもあります。でもね、それに引っ張られて格好悪い仕事をしちゃ負けです。ワンランク上の対応をきちんとすると、相手の対応は激変します。言葉遣いを丁寧に、落ち着いた所作で、しっかりした釣り銭トレーを使って、上質なペンをお渡しするんです。するとサインが終わる頃にはお客さまのタクシードライバーに対するイメージが変わりますよ。この仕事は格好良くやらないとダメなんです。

国際自動車(kmタクシー)の財産とは

どんなタクシードライバーを目指すかという新人の時に尾崎さんに出会えたことが嬉しいです。尾崎さんみたいな素敵な人がいるのが国際自動車(kmタクシー)の財産なんですよ。私は国際自動車(kmタクシー)に出会ってから沢山の良い出会いに恵まれました。

例えば私を担当してくれた採用課の白岩さん。物腰が柔らかで優しいんです。赤坂のオフィスで白岩さんが対応してくれるだけで、信用できる会社だなって分かります。他社の面接にも行きましたが、大衆向けの週刊誌が無造作に置かれているのを見て「無いな」と思いました。

白岩さんの記事『800名を超えるタクシードライバーを見てきた人事が教える、稼げるタクシードライバーの特徴とは？』も併せてどうぞ！

国際自動車(kmタクシー)の研修を担当してくれたコーチたちとの出会いも最高でしたね！長島コーチという方の地理研修なんて落語の話芸みたいな完成度で面白いんです。「地理試験がこんなに難しいと事前に知っていたらタクシーなんて挑戦しなかったよ！」というほど地理試験は難しいのですが、合格できたのはコーチたちのおかげです。野島コーチも、たまにお見かけすると一字一句変わらない言葉で研修をしているので、磨き上げられているなと感心しました。あの研修をきっちり行ってもらったことがプライドになりますね。

「お前、km辞めるなよ」

そういえば以前、他社のタクシードライバーさんと話していたら、「お前、km辞めるなよ」と言われたんです。同じ会社の社員は良いことしか言わないかもしれませんが、競合他社は違います。他社のドライバーから見ても良い会社なんでしょうね。

深夜に国道を飛ばしているタクシーも見かけますが、国際自動車(kmタクシー)は法令遵守を徹底してます。営業所で安全運転を促すビデオをも見ています。お客さまの命を預かる仕事をしているからなんでしょう。

タクシードライバーって面白いですよ。この前お相撲さんを3人乗せたらタクシーが動かなくなっちゃって（笑）行き先よりも「クーラー全開でお願いします！」と言われた時は笑ってしまいました。

自分が予想したことが当たるという面白さもありますね。台風で街にお客さまが全くいない時でも、「もしや？」と思ってゴールデン街に行ったら、ペニンシュラホテルに宿泊している海外からのお客さまが沢山いたんです。観光客だったら雨でも外に出るだろうと予測し、観光地を中心に営業したのが正解でした。

どんな仕事に就いても、結局は自分次第。国際自動車(kmタクシー)は、プライドを持って働くことができる会社だと思います。せっかく働くならそういう会社の方が良いんじゃないでしょうか。