元英会話講師が転職したのはタクシードライバー。英語で観光案内ができるTSTiE認定ドライバーとは?
森 さん 【 2014年 中途入社 】
国際自動車(㎞タクシー)株式会社東雲営業所所属 TSTiE(タスティー)認定タクシードライバー2014年キャリア(中途)入社。前職は英会話講師をしていた。趣味はフットサルと野球。東雲営業所の英語同好会の会長を務める。(取材日:2016年3月3日)
森(もり)さん。TSTiE(タスティー)認定タクシードライバー。国際自動車(㎞タクシー)株式会社東雲営業所所属。2014年キャリア(中途)入社。前職は英会話講師をしていた。趣味はフットサルと野球。東雲営業所の英語同好会の会長を務める。(取材日:2016年3月3日)
今回インタビューを行ったのは、TSTiE(タスティー)認定ドライバーの森さんです。
TSTiE(タスティー)とはTokyo Sightseeing Taxi in English、すなわち「英語による東京観光タクシー」を表し、TSTiEドライバーとは豊富な東京観光の知識と高い英語力を保有した、東京ハイヤータクシー協会認定のタクシードライバーのことを指します。また、TSTiEドライバーは地域限定特例通訳案内士としても認定され、有償による外国語ガイドが可能となります。2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックを控え、訪日外国人客が日増しに増える中、英語で観光案内ができるタクシードライバーの需要も高まってきています。都内のタクシードライバー63,000人のうち、TSTiE(タスティー)認定ドライバー(以下TSTiEドライバー)はわずか15名。0.02%の少数精鋭の一人である森さんにお話を伺ってまいりました!
英語の先生からタクシードライバーへ
3年前、私は「自分がタクシードライバーになってもよいものか?」と迷っていました。家庭の事情が原因で、14年間続けていた英会話講師の仕事を辞めようと思っていた頃のことです。
転職活動の軸は「時間に融通が利き」「得意な英語と運転が活かせる」仕事でした。タクシードライバーは条件に合っております。しかし、自分の中で気がかりだったのはタクシー業界に対するイメージでした。誤解を恐れずに言えば、英語の先生は「すごい」と言われることが多く、タクシードライバーはまだまだ社会的地位が高いとは言えない職業です。世間の目が気になりましたし、地理に詳しい訳でもありませんでした。
そんな私が国際自動車(㎞タクシー)に転職を決めたきっかけは、2013年に発表されたオリンピック・パラリンピックの東京開催です。
タクシー業界と英語の関係
タクシー業界は外国語対応能力が遅れている業界です。ホテルや百貨店、美容室などに外国語対応スタッフが常駐される中、英語を話せるタクシードライバーは多くありません。以前、テレビで北京オリンピックとソチオリンピック後の海外観光客の不満をランキング化した番組がありました。一位はなんと、「現地のタクシードライバーに英語が通じなかったこと」です。
これは、私が役に立てることがあるかもしれない。英語が大好きだし、教えることに自信がある。そう思ったので英会話講師を辞めて、タクシー業界に飛び込んでみることにしたのです。
森さんが英会話講師を辞めた際に生徒の方々から頂いた寄せ書きです。愛される先生だったのですね!
タクシードライバーが覚えるべき英会話フレーズ集を作成
こうして入社を決めたのですが、配属後の1年間は英語の活動は控えていました。タクシードライバーとして未熟な自分が、経験豊富な先輩ドライバーたちに「英語を教えます」といきなり言っても受け入れてもらえないだろうと思ったからです。まずはきちんと結果を出せるように、都内の道をひたすら走り込んで必死に道を覚えました。
幸いにも東雲営業所の雰囲気はとても良く、先輩方は上下関係を感じさせないとてもフランクな人たちばかりで、慣れない自分に快くアドバイスをくださいました。営業所内のフットサルと野球の部活も始め、充実した生活を送っていたと思います。
東雲営業所でのフットサル部での試合の一場面
英会話レッスンを始めたいと上司に相談したのは、2年目になってからです。タクシードライバー業務をもとに、本当に使える表現を集めた「タクシードライバー英会話フレーズ集」を作成し、勉強会を行うことにしました。
勉強会の参加は任意ですが、ありがたいことに多い時には15名ほど集まります。外資系企業から転職した方、英語が好きな方、苦手だけど東京オリンピックで活躍したい方など、様々な方々と一緒に英語でおもてなしができるように練習しております。
フレーズ集の作成やレッスンはボランティアでやっていることですし、英語を身につけるのは時間がかかるので、時には自分の活動に自信が持てなくなることもあります。しかし、それでも続けていこう、もっとより良い内容にしようと思えるのは、英語でお客さまと繋がることができた時の喜びがあるからだと思います。私には、タクシードライバーとして忘れられない経験があります。
お客さまから言われた衝撃の一言
スウェーデンからいらしたお客さまを大使館までお送りした時のことです。英語を話すタクシードライバーだと知ったお客さまは道中色々なお話をしてくださいました。新幹線の出口や観光スポットなどのご質問やご相談を伺いながら目的地に向かい、精算をしようと後ろを振り向いたところでお客さまが驚くことをおっしゃったのです。
「Thank you very much for your kindness, ‘sir.’(親切にしていただいて本当にありがとうございました)」
「‘Sir,’ isn’t it rude to offer you the change?(お釣りをチップとしてお渡しするのは失礼ではないでしょうか?)」
お客さまが私のことを‘sir’と敬称で呼んでくださいました。‘sir’は目上の方に対する敬称で、日本語の「○○さま」に当たります。私が「お客さま」を‘sir / ma’am(女性)’呼ぶことはあっても、その逆は滅多にないことです。お客さまは私に最大限の敬意を示してくださいました。
この時は気恥ずかしくて、「お客さま、お願いですから‘sir’と呼ぶのはおやめください」と申し上げましたが、自分の価値や今までの努力が認められたような気がして、本当に心の底から嬉しかったのです。この嬉しさをもっと感じたい、多くのタクシードライバーとともにこの感動を共有したい、そういった想いが私に火をつけているのかもしれません。
森さんは精算をする際、シートベルトを外してお客さまの顔が見えるように気をつけています。こうした誠意ある姿勢が積み重なってお客さまに伝わるのでしょうね。
英語を武器に走り続ける
国際自動車(㎞タクシー)は「ホスピタリティ・ドライビング㎞〜お客さまの笑顔を、私たちの喜びとして」をモットーに掲げ、接客に力を入れている企業です。人によってホスピタリティの定義は異なりますが、私は「おもてなし・まごころ・機微」だと解釈しています。
目の前のお客さまにどれだけ真剣でいられるか?お客さまが目の前にいない時でも、常にウェルカムな状態を整えているか?押し付けがましさが出ていないか?
タクシードライバー経験の浅い私は、理想にはまだまだ遠く及びません。失敗する日もあります。自分のやっていることは、ほんの小さな影響しか与えないかもしれません。
ですが、業界変革という未知の領域に挑んでいる国際自動車(㎞タクシー)で「英語」を武器に日々試行錯誤できていることは大きなやりがいです。お客さまからは「こんなに英語が話せるドライバーさん初めてだよ!」「「あなたのように英語が話せるドライバーがいると知ることが出来て良かった」とおっしゃっていただけます。
TSTiEドライバーに選んでいただけたことはとても嬉しく思います。ともに表彰された方の中には、私よりも格段に観光の知識がある他社のドライバーもいらっしゃいました。彼らに追いつけるように日々精進することはもちろんですが、私の強みは英語を分かりやすく教えることです。2020年の東京オリンピック成功のため、ひいては東京の観光事業の発展のために、TSTiEドライバーとして、元英語講師として、協力できることは何でもするつもりです。
東京のタクシードライバーは英語が使えて当たり前に、少なくとも「km」と書いてある行灯のタクシーに乗れば大丈夫だと海外からのお客さまに思っていただける未来に向かって、できることをどんどん増やしていきたいです。英語に興味のある方、一緒に頑張っていきましょう!
国際自動車をお勧めする理由
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他社より稼げる環境
国際自動車のタクシードライバーの平均年収は業界の中でもトップクラス。転職で収入を下げたくないという方、正社員で高収入をキープできる道が国際自動車にはあるのでご家族も安心です。
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不安を取り除く支援制度
配属後、6ヶ月間は30万円(日勤月給23万円)の給与補償制度がありますので、余裕を持って稼ぐコツを身に付けたり、地理を覚えることができます。
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正社員なのに選べる働き方
ライフスタイルに合わせて、昼間だけ働く日勤、2日分まとめて働く隔日勤務という2つの勤務スタイルから選ぶことができます。
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