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2024年6月27日

「就職」にハードルの高さを感じてしまった「逃げ期間」を経て。新卒入社のタクシードライバーが追求し続ける「ホスピタリティ」の形。

PROFILE

池田 さん 【 2022年 新卒入社 】

国際自動車 台東営業所 
「就職」にハードルの高さを感じてしまった「逃げ期間」を経て。新卒入社のタクシードライバーが追求し続ける「ホスピタリティ」の形。

教育実習に参加して初めて気付いた。「この業界、向いてないかも…」

新卒入社の池田さん、学生の頃はどのような学びを専攻していたのでしょうか?

大学では教育学部で学び、その中でも国語科の教員を目指す学科・ゼミに所属していました。学部の同期達の多くは教員採用試験を受け教員の道に進んだのですが、私は教育業界へ進まず。教育への興味関心は高く、教員採用試験を受ける予定だったんですけどね…。

元々は教員を目指していたんですね。なぜ、気持ちが変わったのでしょう?

教育実習に参加する中で、教員の仕事に対して違和感を覚える場面が多くて。授業の準備、教材研究に追われ続けて、常に自問自答をする日々。終わりのない・答えのない問題について考え続けるという環境が、自分に合っていなかったんです。もちろん子どもたちとの触れ合いはたのしく、やりがいのある仕事です。実習を経て「教員になりたい」という思いをより強くする学生もたくさんいます。人それぞれだと思うんですが、私はどうも合わなかったんですよね…。5~6月の実習が終わって7月に教員採用試験。一年後はもう教員として働いている。そんな自分が想像できず、急な進路変更で就職活動に切り替えたんです。

実習を経験して初めて「自分に合わない」と気付けるパターンも。それでは、実習終わりの6月辺りから就職活動を始めた、と。

いえ、それが…。秋まで動かなかったんです。実習を終えた直後はある種の達成感があったんですが、自分なりの成果を出せなかった経験が、「社会人として足りない部分が多いのでは」…という思いに変わり、仕事を選ぶことのハードルが上がってしまって。しばらく「逃げ期間」を作っていたんです。どんな仕事に就いても結局上手く働けない、そんな思い込みが自分を縛ってしまいました。

就職へのハードルから「逃げ期間」へ。kmタクシーの理念が自身の思いと繋がった。

就職活動へ踏み切ることができず、「逃げ期間」に入ってしまった池田さん。そんな状況を打破したキッカケとは?

9月頃、大学のキャリアセンターからの連絡が来まして。面談の機会を設けていただいて、これは背中を押して貰える最後のチャンスだなと思ったんです。これまでの経緯を話したところ、ぜひ合同説明会に参加してほしいと案内を受けて。思い切って、イベントへ飛び込んでみたんです。もう、この瞬間は、どんな企業に就職したいとか、どんな業界で働きたいとか具体的な希望進路はありませんでした。とにかく、機会をいただいた物は説明会も選考もぜんぶ受けてみると決めたんです。結構早い段階で国際自動車(kmタクシー)と出会う機会がありまして(笑)。もちろん、タクシー業界についての知識はなく、イメージもない。というのも、東京と千葉では環境が異なり、東京ほどタクシーが身近じゃないんですよね。

今回の取材中に立ち寄った「待乳山聖天」。大根を奉納する、ちょっと変わったお寺です◎

タクシー業界という未知の世界ながらも、選考に進んで結果的に就職を選んだと。その決め手は何だったのでしょう?

心惹かれたのは「ホスピタリティ」という言葉でした。教員としての道を進む中で意識していたのが「人を思う気持ち」。自分が抱くポリシーと、国際自動車(kmタクシー)のモットー「ホスピタリティ・ドライビング」に近しい物を感じたんです。加えて、タクシー業界という環境が面白くて。隔日勤務や歩合制を初め、「ならでは」の魅力が詰まっていたんです。

「終わりのない・答えがない問題」に苦手意識「ホスピタリティ」の追求は続けられる、理由がある。

未知の業界ながらも、心惹かれて飛び込んだタクシー業界。実際に乗務が始まってからの、率直な感想を教えてください。

タクシードライバーの仕事は一人のお客さまへの接客を終えた後、また次のお客さまの接客…というように、一つひとつの仕事に区切りがあります。また、その日の仕事はその日の内にすべて完結し、翌日や翌週に持ち越すこともありません。時間や締め切りに追われることを辛いと感じる性格ですので、仕事とプライベートが分けられた業務・環境は自分に合っていますね。教育実習の際に感じていたマルチタスク・追われる感覚への苦手意識は、タクシードライバーの仕事の中で感じることがありません!

確かに、タクシードライバーの仕事は特性上、次の仕事に持ち越す要素が少ないかも。ただ、「ホスピタリティ」の追求については、ハードルが高いのでは?先程、終わりのない・答えのない問題は苦手とおっしゃっていたので…。

確かに、「ホスピタリティ」のあり方を考えたり、自分なりの正解を見付けたりするのは困難ですよね。それでも特に苦手意識を感じたことはありません。それは、「タクシードライバーの最低限やるべきこと」が明確だからだと思います。タクシードライバーの仕事はシンプルに言えば、お客さまを目的地までご案内すること。仕事におけるゴールが単純明快で、言ってしまえば「終わりがある・答えがある」仕事なんです。

いつも持ち歩いているのは…チョコレート!息抜きに。

その上で、よりよい接客について考えたり、安全管理の方法を探ったり。プラスアルファで上乗せする部分が「終わりのない・答えのない」追求。だから、ある意味ゲームのように挑戦しながらスキルアップを図れます。どうすればいいんだ…と迷ってしまうような時は、根底にある「お客さまを目的地までご案内すること」に立ち返れるんですよ。

忙しない環境への順応にハードルを感じていた池田さん。タクシー業界での仕事は自分の気持ちやモチベーションと相談しながら業務に臨めるメリットがあるんですね!

本日は貴重なお話をありがとうございました!

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